L’Astragale 2014 『夜、アルベルティーヌ』

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フランス映画祭2015。TOHO  シネマズ日劇にて鑑賞。

女性版ジュネと呼ばれているAlbertine Sarrazinの自伝的小説”L’Astragale”をブリジット・シイ監督が映画化。Albertineのことは今まで知りませんでした。仏文出身ですが勉強不足のため聞いたこともなく、調べてみたところ、Jean-Jacques Pauvertから数冊出ているようで、異端的な作家を出すPauvertらしいなあと思います。

マイナーな作家だと思われますが、確かに女性版ジュネと呼ばれるに相応しい生き様。ちなみに映画内でアルベルティーヌが読んでいた小説はCélineの”Mort à crédit”です。やはり親しいものを感じるのでしょう。

映画は、小説を読んでいなかったり、歴史的背景を完全に把握していないため、いくつかの細かい点が判然としませんでした。一体全体、ジュリアンは何者なのか。始めにアルベルティーヌがジュリヤンに連れて行ってもらって身を置いた家に住んでいた女性は誰なのか。など。

ただ、L’Astragale=距骨という原題が示す通り、皮肉にも彼女の距骨がダメになってしまったことが、ジュリアンと彼女を結びつけ、一つの大恋愛に導いたのは事実です。怪我の功名とはこのこと。

痛切な愛の軌跡が辿り着く先は、映画には描かれていない不意の死です。29歳で夭折したアルベルティーヌ。彼女の周囲にもたくさんの痛切な生を生きている人がいました。本作が始まる前、皮肉にもラコステのCMでLife is beautiful sportsと出ましたが、とんでもない。どこが美しいスポーツなんて生やさしいものでしょう。

痛み以外のなにものでもない。Joan Jett “love is pain”が頭の中で流れていました。おそらくは今後公開されない映画なので見ておいて良かったです。

 

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